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2021.07.11

子どもの発達~自立について~

こんにちは。ことばの発達アドバイザーのまゆみです。今日はタイトルの「自立」についてお伝えしますね。

「自立」って、「自ら立つ」と書きますね。自立はさせるものではなく、自ら立つものと考えると、子どもが試行錯誤しながらある時点から自分のタイミングで立つと解釈できます。親から「そろそろ自立しなさい」や「いい加減、自分でやりなさい」なんて、いわれたくないでしょう。もちろん、放っておいて勝手に自立を待つ【放任】とは違います。自立できるタイミングまで親や周りの大人は「サポートをしながら、愛情を注ぎながら、待つ」ということ、これが、自立までを待つということで、子育てということではないでしょうか。

「自立のサポートって何をするの?」とお思いの方もいらしゃるでしょう。情報が多い現代は、判断するのにも悩むところです。親といってもはじめはみんな子育てをしたことがないわけですから、「子育てって、子どもの発達ってどうなのかな?」と考える機会や学べる機会があって、先我が子の成長を想像できる柱があると、子育てにゆとりが生まれるのかもしれませんね。それが現代は祖父母よりも先輩ママ友なのかもしれません。

弊社スクールにも悩める保護者様が多くいらっしゃいます。オムツの外し方、言葉の引き出し方、ご飯を食べない、椅子に座っていられない、等々。。。基本はあっても正解はないので、「なぜ子どもがそのような行動をしているのか」を私たちは保護者様と一緒に考えます。外的要因よりも、多くはご家庭の習慣の中に答えはあるのです。

「ほかのお子さんと比べない」って言われても、第一子さんの子育てだったら難しいのが現実。「他人と比べないで数か月前の我が子との比較」が理想。2歳くらいになれば比べる機会ができて、「うちの子まだ2語文喋っていない」、「まだ一人でフォーク使えない、食べられない」なんて、一般的なお話です。発達の柱がわかっていれば、待つことができるのかもしれません。不安になることが少なくて済むのかもしれません。

私たちは1年~3年のスパンでお預かりしながら保護者様と共にお子様の成長を見守るわけですから、安易に「大丈夫、お母さん心配しないで。そのうち話しますから」とか「大丈夫、オムツは小学生ではいている子はいないでしょう、そのうち取れますから」「大丈夫、成長すれば自分で食べない子はいないでしょう」とは申しません。だって、お母さまが悩んでいらっしゃって、方法をお聞きになりたいことがほとんどですから。お母さまのお立場は理解しますし、母の笑顔が曇るのは悲しいのですが、時に、気休めな「大丈夫」は無責任になりますから、プロとしてそんなお答えはいたしません。

お子さんがなぜ、そのようになるのか、身体的な原因か、わがまま気分か、親への甘えか、ただの習慣か、おふざけなのか、、、状況をお聞きして対策を一緒に考え、いかに楽しく接していくかご提案し、保護者様にも一緒に関わり方を変えるなどご協力いただき行動します。そうすれば、1か月後に食事、睡眠、排泄、ことばなどの変化が、必ず出ます。そうするから「大丈夫」なのです。
大人が接し方を変えれば、食事も生活リズムも、言葉も、排泄も、子どもは必ず進歩します。大人の心にゆとりが生まれ、子どもに伝わる、そんな好循環にガラリと変えることができるから、0,1,2歳ってみんな天才!!って思います。

以下、スクールの保護者様にもお伝えしている「自立への働きかけとしつけ」の考え方を記載します。
・ダメと言う言葉を極力(命にかかわる時は別として)使わないで関わりましょう。
 
・ハウスルールの設定を薦めましょう。赤ちゃんの時から可視化は効果的です。
 
・壁が白いままなのは、もったいないことです。壁を最大限利用しましょう。→どう使うのかお知りになりたい方は、ぜひお問い合わせください!! 

・「誉めて伸ばす」ことは、なんでもかんでも誉めればいいってことではありません。でも誉められて、認められて、できる喜びを知ると、子どもは自らすすんで行動できます。具体的に細かく誉め、承認しましょう。
 
・教えてできない子どもはいません。教え方が違うのだと、子どもを信じて大人がやり方を変えましょう。
 
・どんなに小さくても、子どもも一人の人間。何かした時は叱る前に必ず理由を聞く習慣にしましょう。
 
 ・ファーストステップが肝心。初めてコップを持つ、初めてスプーンを持つ、初めてハサミを持つなど、初めての時にきちんとした使い方を教えましょう。もちろん、初めていたずらをした時も、しっかりと、「してはいけない事」を知らせましょう。
 
・大人が先回りをして手伝いすぎると、子どもは大人を召使だと勘違いします。手伝って欲しい時は、「手伝ってください」自分で出来ない時は「教えて下さい」など、親子でもけじめをつけましょう。
 
・幼児期、自分の気持ちをコントロールする場面が少ない(わがままに育ってしまう)と、常に自分優先で思いあう気持ちが育まれません。王子様、お姫様にならないよう、甲斐甲斐しくお世話をするのは辞めて、できることから子どもに任せていきましょう。


悩んでいる時間はもったいないですから、何か悩まれることがございましたら、ぜひご相談ください。必ずお力になれます!

最後までお読みいただきありがとうございます。それではまた、ごきげんよう!