ブログBLOG
2021.06.08

イヤイヤって、本当はイヤじゃないの⁈

こんにちは。
ことばの発達アドバイザーの森田真弓です。

早いお子さんだと1歳半くらいから、自己主張が始まります。
その象徴が「イヤ!」ということばの表現で、大人を悩ますのです。

ところがこの自己主張期、とても大切な発達と知っていても、言われた大人はつい「イヤじゃないでしょ!」なんて返していませんか?
否定言葉に否定言葉を返してしまって、堂々巡りになり、「もういい!!!」なんて思われた経験は皆さんあるのではないでしょうか。

では、この「イヤ」を子どもの立場に立って分析してみましょう。

①本当に言われた言動がイヤな時。
②親に素直に従いたくない時。
③とりあえず知っていることばを返した。
④「イヤ」と言った時親の反応を楽しんでいる。

15年間0,1,2歳さんたちと接してきた私の感覚でお伝えするなら、①②の比率は少なく、やっと「かたこと」」の言語を獲得してきた子どもたちは、知っている言葉でコミュニケーションをとっているように思えます。
まだ言語発達が未熟な0,1,2歳さんは、本当にイヤな時・素直に従いたくない時には、泣いたり駄々をこねたり叫んだり、全力で拒否する手段を知っています。保護者の皆さん、日常で思い当たるシーンがあるのではないでしょうか?

このコミュニケーションの「イヤ」を抜け出すには、自分の気持ちを言葉で表現する手段をより多く習得することです。
その方法の一つは、まず大人が子どもと同じ土俵に乗らないで(否定に否定を返さない)、「何がイヤだったかな?」「どうしたいかな?」などと冷静に言葉がけをしてください。次に、「きっと〇〇〇って言いたいのかな」と子どもの気持ちを推測して「〇〇〇っていうと〇ちゃんが言いたいことは伝わるよ。」と導いてください。今は無理でも、学習能力が高い子どもたちは、次回以降に使えるようになります。

子どもの健やかな成長のためには
3か月後のために今があるとお考えいただきたい。そして、言語発達を導くのは、一番身近で接しているお父さま・お母さまのお力にかかっています。3か月後のために今できること、悩んでいる時間はもったいないです。我が子の発達や発語に心配がおありでしたら、ぜひご相談ください。

ではまた、ごきげんよう!
2021.06.01

0歳からのスマホと発語について

こんにちは。
ことばの発達アドバイザーの森田真弓です。
私が0歳からのことばの教育に携わり、15年が経ちました。

この15年で、お母さまの悩みも大きく変化しています。
生活の面で大きいのは、物が増えたこと、情報が増えたこと、スマートフォンが普及したことでしょうか。

食べ物、持ち物、洋服、etc・・・とにかく選択肢が多い!三度の食事の食べが悪く、お菓子や甘いものばかり食べていたり、おもちゃも様々な物が揃っていて何もないと遊べない子も増えていますね。インターネットで情報を調べすぎて混乱してしまったり、何が正しいかわからない!よそのお子さんと比べたくなくてもネットの情報で比べてしまっている現実。昔のシンプルな子育てが楽に感じてしまいます。
しかし、便利なことは良いこともたくさんありますから、現代の子育てを楽しみながら、育てていきましょう。

さて、 育児にスマートフォンが欠かせなくなったこの2~3年は、「言葉がなかなかでない」「お友達は喋っているのに、うちは片言しか出ていない」などというお声が多くなったなぁと感じています。(それまでの3歳までの悩みは「オムツがとれない」「トイトレが進まない」といったお声が多かったです。)

なぜスマートフォンの普及が言葉の獲得を遅くするのか?想像つきますか?10年前より
言葉を聞く機会が少なくなっているということです。大人がスマホをみている時間、画面を見ながらと会話をしませんよね。大人も子どもも、自然と受動態になっています。
「スマートフォンでも、ことばはちゃんと聞いてるよ!」と思われるでしょうが
、大人の脳と赤ちゃん・子どもの脳の仕組みは全く異なります
大人が話すスピードや、テレビや画面から流れてくる言語のスピードでは速すぎて、赤ちゃんは聞き取って処理するにはむずかしいのです。

例えば、「ごちそうさまでした」と大人が普通のスピードで話しても、「た」の認識がやっとです。毎回の食事で「ごちそうさまでした」を聞き、それが365日続き、3年後に言えるようになる、そんなイメージです。
赤ちゃん期は「目で見た」「耳で聞いた」ことを処理する能力が、とてもゆっくりです。もちろん繰り返し見聞きすることにより、回路が強化されスピードアップして処理できるようになっていくのですが、それにはそれなりの時間と経験が必要です。要するに、
赤ちゃん期からの積み重ねが2~3年たって出てきているわけです。

結論!大人にとって必要不可欠なスマホですが、最低限の用事以外のコンテンツは、子どもが寝てからにしましょう。赤ちゃんとのふれあい時間は、あかちゃんに合わせて「ゆっくりと、一音ずつ、丁寧に、繰り返す」話し方で、
口元をマネできるように見せながらコミュニケーションをとってください。マスクが必須の今は特に、赤ちゃんのことを一番に理解している保護者にしかできないことです。せめて3歳までは、ゆっくりと絵本の読み聞かせをしたり、子どもの表情を確認しながら言葉を示していきたいですね。

テレビは見せていない、YouTubeは見せていない、絵本も読んでいる、特別に言語発達を阻害している行動はしてきていないのに、我が子の発語が遅いと感じていたら、ぜひご相談ください。

ではまた、ごきげんよう!