ブログBLOG
2022.08.09

子どもの成長、自己主張期!

こんにちは。ことばの発達アドバイザーのまゆみです。

行動制限のない夏休み、コロナ以外で体調を崩されているお子さんが増えています。

RSウィルス、手足口病、ヘルパンギーナ・・・体調管理には十分お気を付けください。



この夏、2歳さんは「自己主張期」に突入!順調に成長している証です!

お母さまは、なんでも「イヤ!」という返しに参ってしまいますね。

しかし、ご心配なく。子どものこの時期の「イヤ!」は、本当に「イヤ!」と言うよりは、お母さまの言葉に「返している」だけの場合が多いのです。

「イヤ!」と返した時のお母さまの反応がおもしろかったり、ただ単に自己主張の方法が「イヤ!」だったり、言葉を獲得途中でほかに言いやすい言葉がないから使っているだけだったり、二文字が言いやすいだけだったり、言葉を正面から真面目に受け取らなくてもいいケースが多々あります。

こんな時の「イヤ!」との接し方で有効なのは、「受け止めて流すこと」です。

「イヤ!」と主張したことに対して「そうね」「そうだよね」など気持ちに寄り添いながら、取り合わないでかわしてください。そして、お母さまがなさりたい方向に、淡々と進んでいただければと思います。

「それでは子どもに向き合っていないのでは?」と思う方もいらっしゃると思います。10回あるうちの2~3回は上記のように対処しても何の問題もございません。常に「イヤ!」という子どもの回答に「何がイヤだったの?」や「イヤ!じゃないでしょ」などの反応が正しいわけではありません。返事だけして、共感の言葉を伝えて、スルー。

保育現場では一人のお子さまに向き合いすぎないための方法として、使っています。

特に一人っ子ちゃん、第一子さんの子育てでは心配なことも多く、お母さまも向き合いすぎる傾向が見られますから、少しお子さまの言葉「なやす」ことで楽になっていただけたらと思います。




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2021.08.17

反抗期=イヤイヤ期=自己主張期

こんにちは。ことばの発達アドバイザーのまゆみです。


子どもは、だいたい2才くらい・・早いと1才過ぎには「親の言う事を聞かない時期」がやってきます。「うちの子もいよいよ反抗期。」とお母さま方が嘆く時期、通称「イヤイヤ」期。一般的にこの時期は、第一反抗期と呼ばれています。ご存じのように、中学生くらいの時期が第二反抗期になります。

結論から申し上げると、子どもの心理では「反抗しているわけでは無い!」ということです。心理学的には諸説ありまして、意見も分かれるところですが、あえて子ども目線で「反抗期はない!」と言わせていただきます。「反抗期」という言葉自体が大人目線であり、大人同士の会話では「反抗期」とつい使っていますが、子どもの成長過程でこの時期は、「わざわざ反抗しているわけではない」と知っていただきたいと思います。そのように考えることによって、大人もイライラしなくて済むことが多々あります。

生まれたばかりの赤ちゃんは、誰でも可愛いものです。赤ちゃんが不快を表現する手段は、泣くことくらいです。生まれたばかりの赤ちゃんは言語獲得途中ですから、罵声を浴びせたとしてもも、まず怒ることはないでしょう。

2才くらいになると、言葉を理解し、語彙も標準で250語くらいになります。人間の意志も表情も理解します。2才の子に罵声を浴びせると、赤ちゃんとの反応は明らかに違うはずです。

赤ちゃんはほとんど、親の思いのままになります。反対意見を言うこともなく、ハイハイをしないうちは、移動することさえ出来ません。本来人間は、誰もが自分の意志を持ち、自分の意志で自分の体を動かして生きているのですが、赤ちゃん時期はそれが充分に出来ません。そして月齢が増すにつれて、だんだん動物から人間へと発達していきます。つまり、第一反抗期とは、本来の人間としての能力が備わってきた時期なのです。そう、だから人の言いなりにはなりません。自分の意志で返答をして、動きます。少ない人生の中で獲得した最大限の言葉を並べます。それが「イヤ!」「ダメ!」などの否定語なのでしょうね。

ニコニコしているか、泣いているかの赤ちゃん時期と比べると、その行為がが反抗しているかのように、大人には思えるのです。人の言うこと全てに「はい」と言うイエスマンばかりが、あなたの身の回りにいますか?「はい」と言ったり「イヤ」と言ったりするのではないでしょうか?子どもが常に親の言うことに「はい」としか言わなかったら、その子の将来はとっても心配になります。

何度も申し上げますが、「反抗期」という言葉を使うのは、大人側からみた子どもの様子を言います。子ども側からみたら、決して「反抗」しているのではないのです。大人はぜひ、この時期の子どもを「一人の人としての意志尊重期に成長した」という目線で接していただきたい!かわいい、何も出来ない乳児期から、一人の人間として尊重してもらいたい、子どもからのサインなのです。いやいやが始まりましたら、ぜひ、「一人の人間としての意志を尊重していこう!」と、思ってください。本来産まれたときから一つの人格を持つ一人の人間なのですから、大人の思うようにはいかないのが順調な成長です。

今、1歳半~2・3歳のお子さんをお持ちの親御さんの悩みは、「子どもが親の言うことを聞かなくなった」が多いそうです。

その原因は実に様々でしょうが、その中の一つには、最近の親が子どもを甘やしすぎて、子どもは親よりも強いと思っていることがあります。子どもを可愛がるがゆえに、身の周りのお世話をすべてしてしまって、赤ちゃん期の延長で接していることが背景にはあります。子どものイヤイヤが始まったとき、「お殿様・姫様になっていないかな?」「我が家は大丈夫かな?」「子どもの意思を尊重しつつも、お互いに会話ができていのるかな?」などなど、「言うことを聞かない」という方向だけではなく、子どもとの接し方をチェンジしていくサインと考えてみませんか。「人のお話を聴く力を育てるチャンス」とお考えいただきたいと思います。


子どもたにはが、自分で自分のことができる「自立」と「自分で判断して自分で生きていく力」の基礎力を築いてほしいと思います。                          

他にも、プロのコツをこっそりお伝えします!ご質問はやご相談はこちらから、お気軽にご連絡くださいませ!

ではまた、ごきげんよう。
2021.07.08

読み聞かせと聴く力

こんにちは。ことばの発達アドバイザーのまゆみです。

昨日は七夕でしたね。
毎年お天気が良くないので、織姫と彦星はもう何年会えていないのかしら??そんな話を子どもたちにしました。昨日の読み聞かせには「織姫と彦星」や「七夕」のお話を何冊か読みました。2歳さんには少し難しい内容だったかもしれません。

私たちは、読み聞かせや紙芝居の後に必ず、子どもたちに2~3個の質問をします。
クイズ形式で、正解を答えてもらったり、3択を出して選んでもらったり、スリーヒントゲームにしたりします。


 先生 「あまのがわって、どこにあった?」

 子ども 「おそら!」

 先生 「ピンポーン!正解。次のクイズ、天の川で会うのは誰と誰?」

 子ども 「・・・・・」

 先生 「ヒント!がつく姫」
 
 子ども 「おりひめ!!」  別の子が、「わかった!ひこぼしだ!!」
 
 こんな感じです。


読み聞かせや紙芝居の後に必ず質問をしていると、子どもたちは「何か後で聞かれるかもしれない」と考えて、集中して話を聞くことができます。この「耳を傾けて聞くこと」が生きていく上で必要な「聴く力」の一つです。他にも質問の効果はあります。聞いたことを頭の中で整理する、何を聞かれているのか考えて質問に答える、疑問に思ったことを整理して質問する、そんなこともできるようになります。

内容が難しくても、真剣にジーっと聞くことができるのは、すごいことです。これは何歳になったからできる、ということではなく、習慣で誰でもできるようになります。しかし、そんなチャンスが無ければ座っていることも、耳を傾けて話を聞くことも、本の読み聞かせが楽しいことも、知ることができないのです。


1歳くらいから記憶の回路は急激に発達してきますから、覚える事(インプット)はもちろん大切ですが、引き出すこと(アウトプット)が大きなポイントです。ご家庭でもぜひ、アウトプットを意識して接してみてください。きっとお子さんの語彙力も変わってきます。
この時期は、短期の記憶がまだまだ優位ではありますが、少しずつ数時間前の記憶→前日の記憶→数日前の記憶など、領域は成長と共に広がっていきますから、後の学習の土台を築く意味でも大切ですよ。

日々の接し方の中でお子さまは変わりますから、お母さま・お父さまの接し方次第で能力の開花が変わってきます。子どもの成長は早いです。悩んでいる時間はもったいないですから、何か悩まれることがございましたら、ご相談ください。

それではまた、ごきげんよう!
2021.06.08

イヤイヤって、本当はイヤじゃないの⁈

こんにちは。
ことばの発達アドバイザーのまゆみです。

早いお子さんだと1歳半くらいから、自己主張が始まります。
その象徴が「イヤ!」ということばの表現で、大人を悩ますのです。

ところがこの自己主張期、とても大切な発達と知っていても、言われた大人はつい「イヤじゃないでしょ!」なんて返していませんか?
否定言葉に否定言葉を返してしまって、堂々巡りになり、「もういい!!!」なんて思われた経験は皆さんあるのではないでしょうか。

では、この「イヤ」を子どもの立場に立って分析してみましょう。

①本当に言われた言動がイヤな時。
②親に素直に従いたくない時。
③とりあえず知っていることばを返した。
④「イヤ」と言った時親の反応を楽しんでいる。

15年間0,1,2歳さんたちと接してきた私の感覚でお伝えするなら、①②の比率は少なく、やっと「かたこと」」の言語を獲得してきた子どもたちは、知っている言葉でコミュニケーションをとっているように思えます。
まだ言語発達が未熟な0,1,2歳さんは、本当にイヤな時・素直に従いたくない時には、泣いたり駄々をこねたり叫んだり、全力で拒否する手段を知っています。保護者の皆さん、日常で思い当たるシーンがあるのではないでしょうか?

このコミュニケーションの「イヤ」を抜け出すには、自分の気持ちを言葉で表現する手段をより多く習得することです。
その方法の一つは、まず大人が子どもと同じ土俵に乗らないで(否定に否定を返さない)、「何がイヤだったかな?」「どうしたいかな?」などと冷静に言葉がけをしてください。次に、「きっと〇〇〇って言いたいのかな」と子どもの気持ちを推測して「〇〇〇っていうと〇ちゃんが言いたいことは伝わるよ。」と導いてください。今は無理でも、学習能力が高い子どもたちは、次回以降に使えるようになります。

子どもの健やかな成長のためには
3か月後のために今があるとお考えいただきたい。そして、言語発達を導くのは、一番身近で接しているお父さま・お母さまのお力にかかっています。3か月後のために今できること、悩んでいる時間はもったいないです。我が子の発達や発語に心配がおありでしたら、ぜひご相談ください。

ではまた、ごきげんよう!
2021.06.01

0歳からのスマホと発語について

こんにちは。
ことばの発達アドバイザーのまゆみです。
私が0歳からのことばの教育に携わり、15年が経ちました。

この15年で、お母さまの悩みも大きく変化しています。
生活の面で大きいのは、物が増えたこと、情報が増えたこと、スマートフォンが普及したことでしょうか。

食べ物、持ち物、洋服、etc・・・とにかく選択肢が多い!三度の食事の食べが悪く、お菓子や甘いものばかり食べていたり、おもちゃも様々な物が揃っていて何もないと遊べない子も増えていますね。インターネットで情報を調べすぎて混乱してしまったり、何が正しいかわからない!よそのお子さんと比べたくなくてもネットの情報で比べてしまっている現実。昔のシンプルな子育てが楽に感じてしまいます。
しかし、便利なことは良いこともたくさんありますから、現代の子育てを楽しみながら、育てていきましょう。

さて、 育児にスマートフォンが欠かせなくなったこの2~3年は、「言葉がなかなかでない」「お友達は喋っているのに、うちは片言しか出ていない」などというお声が多くなったなぁと感じています。(それまでの3歳までの悩みは「オムツがとれない」「トイトレが進まない」といったお声が多かったです。)

なぜスマートフォンの普及が言葉の獲得を遅くするのか?想像つきますか?10年前より
言葉を聞く機会が少なくなっているということです。大人がスマホをみている時間、画面を見ながらと会話をしませんよね。大人も子どもも、自然と受動態になっています。
「スマートフォンでも、ことばはちゃんと聞いてるよ!」と思われるでしょうが
、大人の脳と赤ちゃん・子どもの脳の仕組みは全く異なります
大人が話すスピードや、テレビや画面から流れてくる言語のスピードでは速すぎて、赤ちゃんは聞き取って処理するにはむずかしいのです。

例えば、「ごちそうさまでした」と大人が普通のスピードで話しても、「た」の認識がやっとです。毎回の食事で「ごちそうさまでした」を聞き、それが365日続き、3年後に言えるようになる、そんなイメージです。
赤ちゃん期は「目で見た」「耳で聞いた」ことを処理する能力が、とてもゆっくりです。もちろん繰り返し見聞きすることにより、回路が強化されスピードアップして処理できるようになっていくのですが、それにはそれなりの時間と経験が必要です。要するに、
赤ちゃん期からの積み重ねが2~3年たって出てきているわけです。

結論!大人にとって必要不可欠なスマホですが、最低限の用事以外のコンテンツは、子どもが寝てからにしましょう。赤ちゃんとのふれあい時間は、あかちゃんに合わせて「ゆっくりと、一音ずつ、丁寧に、繰り返す」話し方で、
口元をマネできるように見せながらコミュニケーションをとってください。マスクが必須の今は特に、赤ちゃんのことを一番に理解している保護者にしかできないことです。せめて3歳までは、ゆっくりと絵本の読み聞かせをしたり、子どもの表情を確認しながら言葉を示していきたいですね。

テレビは見せていない、YouTubeは見せていない、絵本も読んでいる、特別に言語発達を阻害している行動はしてきていないのに、我が子の発語が遅いと感じていたら、ぜひご相談ください。

ではまた、ごきげんよう!