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2021.08.17

反抗期=イヤイヤ期=自己主張期

こんにちは。ことばの発達アドバイザーのまゆみです。


子どもは、だいたい2才くらい・・早いと1才過ぎには「親の言う事を聞かない時期」がやってきます。「うちの子もいよいよ反抗期。」とお母さま方が嘆く時期、通称「イヤイヤ」期。一般的にこの時期は、第一反抗期と呼ばれています。ご存じのように、中学生くらいの時期が第二反抗期になります。

結論から申し上げると、子どもの心理では「反抗しているわけでは無い!」ということです。心理学的には諸説ありまして、意見も分かれるところですが、あえて子ども目線で「反抗期はない!」と言わせていただきます。「反抗期」という言葉自体が大人目線であり、大人同士の会話では「反抗期」とつい使っていますが、子どもの成長過程でこの時期は、「わざわざ反抗しているわけではない」と知っていただきたいと思います。そのように考えることによって、大人もイライラしなくて済むことが多々あります。

生まれたばかりの赤ちゃんは、誰でも可愛いものです。赤ちゃんが不快を表現する手段は、泣くことくらいです。生まれたばかりの赤ちゃんは言語獲得途中ですから、罵声を浴びせたとしてもも、まず怒ることはないでしょう。

2才くらいになると、言葉を理解し、語彙も標準で250語くらいになります。人間の意志も表情も理解します。2才の子に罵声を浴びせると、赤ちゃんとの反応は明らかに違うはずです。

赤ちゃんはほとんど、親の思いのままになります。反対意見を言うこともなく、ハイハイをしないうちは、移動することさえ出来ません。本来人間は、誰もが自分の意志を持ち、自分の意志で自分の体を動かして生きているのですが、赤ちゃん時期はそれが充分に出来ません。そして月齢が増すにつれて、だんだん動物から人間へと発達していきます。つまり、第一反抗期とは、本来の人間としての能力が備わってきた時期なのです。そう、だから人の言いなりにはなりません。自分の意志で返答をして、動きます。少ない人生の中で獲得した最大限の言葉を並べます。それが「イヤ!」「ダメ!」などの否定語なのでしょうね。

ニコニコしているか、泣いているかの赤ちゃん時期と比べると、その行為がが反抗しているかのように、大人には思えるのです。人の言うこと全てに「はい」と言うイエスマンばかりが、あなたの身の回りにいますか?「はい」と言ったり「イヤ」と言ったりするのではないでしょうか?子どもが常に親の言うことに「はい」としか言わなかったら、その子の将来はとっても心配になります。

何度も申し上げますが、「反抗期」という言葉を使うのは、大人側からみた子どもの様子を言います。子ども側からみたら、決して「反抗」しているのではないのです。大人はぜひ、この時期の子どもを「一人の人としての意志尊重期に成長した」という目線で接していただきたい!かわいい、何も出来ない乳児期から、一人の人間として尊重してもらいたい、子どもからのサインなのです。いやいやが始まりましたら、ぜひ、「一人の人間としての意志を尊重していこう!」と、思ってください。本来産まれたときから一つの人格を持つ一人の人間なのですから、大人の思うようにはいかないのが順調な成長です。

今、1歳半~2・3歳のお子さんをお持ちの親御さんの悩みは、「子どもが親の言うことを聞かなくなった」が多いそうです。

その原因は実に様々でしょうが、その中の一つには、最近の親が子どもを甘やしすぎて、子どもは親よりも強いと思っていることがあります。子どもを可愛がるがゆえに、身の周りのお世話をすべてしてしまって、赤ちゃん期の延長で接していることが背景にはあります。子どものイヤイヤが始まったとき、「お殿様・姫様になっていないかな?」「我が家は大丈夫かな?」「子どもの意思を尊重しつつも、お互いに会話ができていのるかな?」などなど、「言うことを聞かない」という方向だけではなく、子どもとの接し方をチェンジしていくサインと考えてみませんか。「人のお話を聴く力を育てるチャンス」とお考えいただきたいと思います。


子どもたにはが、自分で自分のことができる「自立」と「自分で判断して自分で生きていく力」の基礎力を築いてほしいと思います。                          

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ではまた、ごきげんよう。